どうも、MESTです。
メタリック塗装時に塗装面がザラザラになってしまうことありませんか?
私はメタリック塗装をやると表面がザラザラになることがよくあります。
今回はこのザラザラになる原因と対処法をご紹介したいと思います。(ご紹介以外が原因の場合もあるので参考程度に)
今回は割愛しますがメタリックなどの粒子の大きいものはハンドピースの口径が大きいとより楽に塗れます。
ザラザラになる原因
状況により違いますが、ほとんどの原因は
・塗料の濃度が濃い
・コンプレッサーの空気圧が低い(塗料が濃い場合)
・ニードル絞りすぎ
・吹き付ける位置が適切な距離より遠い
だと思います。
ザラザラにしないためには?
希釈率を上げる
色々と理由がある中で一番の原因は、希釈が足りていなく塗料が濃すぎなのが原因だと思われます。なので希釈率を上げて塗料の濃度を薄くすると改善する場合が多いと思われます。
これはあくまで目安ですが、メタリック塗料の場合、塗料1に対して溶剤3から5位の対比で薄めて使うことが多いです。
※あくまで参考程度にお考えください。場合によっては1:2の場合だってありますし1:5以上の場合もあります。
空気圧は高めに(塗料が濃い場合)
空気圧が低いと粒子の大きいメタリックなどは綺麗に吹けない場合があります。(噴射口で詰まる)塗料の濃さにもよりますがある程度濃い場合でもコンプレッサーの空気圧が高いと上手く塗れたりします。
ニードル調整は開き気味に
ニードルを絞ると細吹きとなり塗料が広がりにくく上手く塗れない場合があります。ニードルを絞りすぎないようにし、塗る箇所を満遍なく塗ることがザラザラにならないようにするコツです。
ハンドピースとパーツとの距離を調整する
塗料の濃さと空気圧によって変わりますが、 塗料が濃い:近め 塗料が薄い:遠目 で塗ると失敗が減ります。
希釈率について
塗料と溶剤の対比など聞いているのをよく見かけますが、塗料の状況や塗り方によっても対比は変わるのであまり対比に拘らない方が良いかと思います。べた塗り、グラデ、つやのありなし等々の使い方でも希釈率は違いますし、色によっても変わったり、同じ塗料を使っていても新品と使用後では溶剤が揮発して濃度が変わったりもするので対比に拘らず、試し吹きしながら適切な希釈をお勧めします。
蓋を開けっぱなしにしていると、あっという間に溶剤分が揮発してドロドロになったり固まったりしますし、蓋してても使っているものは瓶の中の溶剤分が揮発して濃くなったりします。
リカバリー方法
ザラザラになったパーツのリカバリー方法ですが・・・
いったん塗料落として塗り直す!
ま、まあ、これではあまりにもなのでいくつか対処法を紹介します。ですがザラザラ状態が酷い場合は結局塗り直した方が早かったり。。。
・薄め液を上からエアブラシで吹く
・番手の高いヤスリで軽く水研ぎしてザラザラをならしたあとコンパウンドまで行う
・上から厚めにクリアを塗る
すいません。書いておいて何ですが、私はこれらのリカバリーで凄く上手く出来たことがありません。
見た目ではわかりにくいくらいのザラつきをクリア厚吹きしてコンパウンドまでやって誤魔化すといったのはよくやります。が、よくよく見ると誤魔化し切れていない場合がほとんどです。
塗り直す際の注意点
塗料を落とす際、落とし方によってはパーツが割れますので注意してください。
- 特定の薄め液か専用のペイントリムーバーを使用
- 長時間漬けない(ペイントリムーバーは問題ない製品もあるみたいですが長時間の漬け込みは推奨しません)
浸食性の高い速乾性溶剤を使用したり、溶剤にパーツを長時間漬けて一気に落としたりすると割れたり、エッジがゆるくなったりプラを浸食しますので慎重に。
私はドボンの場合、Mr.カラー薄め液やMr.カラーレベリング薄め液をよく使用します。
(溶けることは無いとは思いますがダメージはあるので注意ください)
まとめ
ザラザラになる原因は色々とありますが、まずは
ザラザラになったら塗料の希釈率を上げてみる
を行うだけでも改善する可能性が高いと思います。それでも上手くいかない場合は、コンプレッサーの空気圧、ニードルの絞り具合、適切な距離での塗装、塗装スピード、湿度などの空調管理など原因は多岐にわたり存在しますので色々と組み合わせで調整して自分なりのスタイルを見つけてみてください。